境界線(バウンダリーズ)

人間関係において重要なのは、それが夫婦であっても相手は赤の他人であることを認識することです。

生まれや育った環境や教育歴など、一から十まで違った世界で生きてきたのですから、その価値観は違って当然です。それを理解していないと、自分の価値観を押しつけたり、相手を傷つけたりしてトラブルの原因となります。

これは、自他の「境界線(バウンダリーズ)」が無いことからくることが大半です。特に夫婦関係においては、「境界線」の欠如は、DVに発展しかねない深刻な問題をはらんでいます。

境界線の10の法則

アメリカの臨床心理学者でカウンセラーのヘンリー·クラウドとジョン·タウンゼントが境界線を保つための10の法則を提唱していますので紹介しますね。


1 種まきと刈り取りの法則-わたしの行動は、結果となって自分自身に返ってくる
2 責任の法則-わたしはわたし自身の歩みについて責任があり、他人の歩みの責任をとることはできない
3 力の法則-わたしは、他人を変える力はもたないが、自分自身がどう関わるかを変える力をもつ
4 尊重の法則-わたしの境界線を尊重してもらいたいなら、わたしも他人の境界線を尊重すべきである
5 動機の法則-わたしの行動の動機は、恐れではなく、愛でなければならない
6 見きわめの法則-わたしが境界線を引くことによって、しばしば相手に(後の益となる)痛みをもたらすことがある
7 主体性の法則-わたしは状況に反応するのではなく、主体的な選択をすることが必要である
8 ねたみの法則-わたしの外にあるものを欲しがるのではなく、自分の範囲でできることに取り組むべきである
9 活動の法則-積極的に境界線をひくトレーニングを重ねることによって境界線が形成されていく
10 開示の法則-わたしの境界線は、言葉によって相手に伝えられなければならない

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