マキャベリスト

 自分の目的のためには人を利用することを厭わない考え方を「マキャベリズム」と呼びます。この考え方は、「君主論」を書いたイタリアのニッコロ・マキャヴェッリによって提唱されました。精神科学の分野では、「サイコパシー」、「ナルシシズム」、「マキャベリズム」の3つが邪悪な性格特性として「ダークトライアド」と呼ばれています。また、認知科学や進化心理学においては、マキャベリスト的知性とは社会集団との政治的関係において成功するための能力を言います。
「マキャベリズム」は、ルネサンス期のフィレンツェの外交官で、1513-14年に『君主論』を書いたニッコロ・マキャヴェッリに由来する言葉で、政治は道徳や宗教から切り離して行うべきであるという現実主義的な政治理論を提唱したため、目的のためなら手段を選ばない人間を指して「マキャベリスト」と言います。

 反社会的ともいわれる考え方ですが、政治やビジネスの世界で成功している人の多くにこの兆候が見らることが分かっています。そのため、マキャベリズムは必ずしも悪いものだとは言えませんが人間関係においては非常に困ったパーソナリティと言えます。
男女を比べると、女性よりも男性にマキャベリストの特徴が多くみられる傾向にあります。大人に限ったものではなく、子供でも見られることがあります。

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